2020/08/11 00:04

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~ 仏教の法話の世界 ~  二河白道の譬え(にがびゃくどうのたとえ)


浄土教の僧侶が信心の喩えを掛け軸に描いた絵をもちいて説法しました。それが「二河白道の図」です。 

「二河白道」は唐の時代の僧、善導が書いた『観無量寿仏経疏』という本に出てくるたとえ話で、人生の厳しさと阿弥陀仏の救いを表現しています。

二つの河とは火と水の河で、それぞれ自分の心の中にある「いかり・憎しみ」「こだわり・むさぼり」を表しています。二つの河に挟まれた一本の白い道が、極楽往生を願う清らかな心で、西の阿弥陀様に向かって一直線に延びています。人生とはこの二河の間を歩むがごとき苦しいものだと説き、阿弥陀様が常に声をかけ導びこうとされている様子を描いています。信仰を持つことの大切さと心強さを表しており、図題としても大変人気のあるお話です。 引用元:龍蔵寺ブログより

夏本番。ステイホームでもかかせない水分補給の時間に、このグラスに浮かぶ『白い道』をぼんやりと眺めてみませんか?




〜 羅網(らもう)〜 美しすぎる!極楽浄土のかざり 


羅網(らもう)とは浄土にあるとされる宝珠を連ねた網で、仏殿を飾る荘厳具。

各々の結び目にある宝珠は、互いに映しあい、網の一点を持ち上げると全体の形が変わることから

世界の因果はすべて関連しており、微小の一こそが全体でもあり、全体が微小なる一の中に含まれる


という世界観をあらわしているそうです。

美しい飾りを日常にとりいれて、ちょっぴり極楽浄土を想うグラスです。

(お寺の本堂に飾られている羅網)


ステイホームの夏だから、ゆっくりじっくりお家時間。少しだけ仏教にふれてみる。


日本の文化に根差した仏教のいろいろ。調べると意外とみじかで面白いものが沢山ありますよ!